現代版ハムレット。カウリスマキ仕様。
原作に倣っている部分は割と多めかと思います。(前作『罪と罰』とは大違い)
アヒルのおもちゃが現代版のアクセントになってるのかな。
モノクロ映像の、鋭い濃淡がやはり美しいです。
音楽も凝ってます。特に今作は演奏の始まるギミックが面白い。
「憎しみの連鎖」に翻弄される人、人、人。
たった2人の抗争が、予期せぬ波紋を広げ、周りを巻き込んでいく。
いや、これは予期されていたのか。
最後に残されるのが労働者たちというのも滑稽です。
大音量のステレオを被せられて死ぬという死に方、斬新過ぎた。