ダンクシー

手紙のダンクシーのレビュー・感想・評価

手紙(2006年製作の映画)
3.5
「勿論君に罪があるとは言わない。だが罪のない人間をわずかばかりの金の為に殺した男の君は紛れもなく弟だ。ただそれだけの理由で君の存在に脅え不快に思う人間はいる。私もそのひとりだ」

辛すぎる。何回も心えぐられたなぁ。。でも、だからこそ感情移入が出来たし感動した。犯罪者の家族というだけで生きづらくなる世界。こればっかりは複雑な事情が絡んでくるから仕方ないし無くならないのだろうけど、TPOにはよるけど、罪を犯していない加害者家族の頑張る姿を素直に応援できる人間になりたいなとは強く思った。

「差別のない場所を探すんじゃあない。君はここで生きていくんだ」

満場一致で極めつけの場面は終盤の慰問漫才だろう。玉山鉄二の表情がたまらん。慰問漫才中に流れる、小田和正の「言葉にできない」は、まさにこの映画のテーマにピッタリの曲ですが、とにかくBGMが邪魔すぎた!これ、漫才中に曲ない方が感動したわー。一気に冷めちゃった。。泣きそうになったけど、涙ひっこんじゃったなー。勿体ない!

後ろ姿と前の姿で逆の方向へ歩いていく。2人は他人として別々の道を生きていく。それでも、希望に満ちている。
ダンクシー

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