メイマーツインズ

手紙のメイマーツインズのレビュー・感想・評価

手紙(2006年製作の映画)
4.3
【名作を観ようシリーズNo.53】
《夢も恋人もすべて無くした。人を殺した兄貴のせいで…》

東野圭吾原作、山田孝之×玉山鉄二×沢尻エリカの熱演で描く、魂の人生讃歌!

前回レビュー作品”ステップ〟で山田孝之に惹かれて、彼の出演映画で最高傑作といわれてるこの作品を。

この作品はDVDを所有していて、数年に一度は観ている。初鑑賞の時は、涙腺が崩壊…
この物語は、殺人者の兄をもつ弟が社会から差別を受け続ける苦悩と葛藤を描いている。

親を早くに亡くし、弟(山田孝之)の面倒をみてきた兄(玉山鉄二)は、体を壊し仕事をクビになる。成績優秀な弟を大学に行かせるために、出来心で盗みに入った邸宅で誤って人を殺してしまう…
兄は無期懲役の刑に服すことに。そして残された弟には過酷な運命が待っていた。

自分も弟と2人兄弟だから、何度観ても切なく、胸が締めつけられる…

弟の職場の会長の言葉が深い。

”差別は当然なんだ。罪を犯した当人が刑務所に入れば済む話ではない。君の苦しみをひっくるめて君の兄さんが犯した罪なんだ。差別がない場所へ逃げるな!ここで心の糸を少しずつ増やしていきながら生きていくのだ!〟


自分の家族を守るため、塀の中から届き続ける兄からの”手紙〟を断ち切ってしまおうと弟は決意する。

クライマックスは、

”言葉にできない〟…