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TAKESHIS’の遊のレビュー・感想・評価

TAKESHIS’(2005年製作の映画)
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めちゃくちゃ面白い 8 1/2と同じレベルにあると思う

支離滅裂 / 急に踊り出す / 意味もなくおっぱいが出る / 前に出てきたシーンや台詞が急にオーバーラップする etc 意味ありげで難解で意図が分からないけどなんか見ててざわつくのですごく価値がありそうな感じがする、といったいわゆる「芸術」そのものをさんざん揶揄してる、でも多分「芸術」はそれすらも訳知り顔で「そういう揶揄も芸術だよね」「ええやん」と取り込んでしまうだろう、みたいなところまでやってるのだとしたら、最最最最最高レベルのユーモアだと思うこれ 一度出てきたモチーフは必ずそのあと何回も登場して話に絡んでくる、全く無駄がない、でもそこに全然意味はなさそう、芸術の空虚への嘲笑 「ムズ〜い芸術」という枠組みを使って無駄のないエンタメに昇華してるんじゃないかって思った 痛いファンの考察に過ぎませんが...

ブニュエルとかリンチとかが好きなら好きだし、ブニュエルとかリンチを全然分かってないのに好きって言っちゃってる自分に笑えてくる、結果こちらに笑いを提供してくる北野武はコメディアンであり、このユーモアはマジでちょっと比類がなさすぎると思った次第です
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