ウクレレまさあき

ウォーカーのウクレレまさあきのレビュー・感想・評価

ウォーカー(1987年製作の映画)
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アメリカは、この国を諦めないと誓う。
この言葉が君たちにずっと付きまとう。

『ロンドン・コーリング ザ・ライフ・オブ・ジョー・ストラマー』繋がりで、むらむらさんからの紹介で鑑賞。いつも有り難う。

ただの幸運な偶然が伝説となり、それぞれの思惑から祭り上げられ、内戦中のニカラグアに渡ったウォーカー。
航路確保のための治安維持を民主化にすり替え、一方を支援し統一も、結局処刑して自ら大統領に就任。

この人、頭が良いのか悪いのか。経営者もそうだけど、トップだから見えるものがあるのか。覚悟から来るのか。決断の是非は別として、自信と言い切りは見事。

そして、初心はすり替わり、後ろ盾も拒絶し、奴隷制を布くとまで言い出す。独裁者ってこうなのか。

流石はアレックス・コックス。もっともらしく見えながら、勝手で違和感たっぷりなアメリカの根本を、90分で見せてくれる。最後の映像が駄目押し。
ジョー・ストラマーの音楽は見事。映画も含めて、パンクじゃないけど、パンクだった。