Yuki

ロスト・イン・トランスレーションのYukiのレビュー・感想・評価

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昔から言われてる通り、この映画の日本人の描写には明らかに問題はあるが(特に娼婦と通訳)、あの2人が、言葉も通じない自分が知らない世界で感じる違和感や疎外感はたしかに存在するので、白人目線であれを問題と思えなかったのは仕方ないのではと思う。

日本でも黒沢清監督の『旅のおわり、世界のはじまり』で前田敦子がウズベキスタンで"迷子"になって、この映画と同じような批判は聞いて、真っ当な批判だと思うが、私にはあの映画を見た時に、そこまでその国を軽視してるという感想を抱けなかったし。

白人→アジア人/先進国→途上国で"迷子"の構図が良くないのかもしれないが、メディアでよく見る"憧れ"の異国の景色ではない場所でしか産まれえない感情もあり、でもそれを映画にすると必ず同じような批判は生まれてしまうのかなーとか。

少なからず言葉も文化も違う環境の中で自分だけが異質である状況を経験してきたからからこう思うのかな。
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