さな

ロスト・イン・トランスレーションのさなのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

ずっと観たかったから映画館で観れて嬉しい

異国の地で感じる孤独、疎外感、みたいなのがテーマだと思うんだけど
その異国の地に自分の故郷が選ばれているので、常に少しの違和感を感じて面白い
自分が日本以外の国で産まれてこの映画を観たのなら、と思った
今生きている日本よりも少し古く、色味もフィルムカメラを通したように撮られているから私の知っている日本と、外国の方から見た日本との狭間な感じが面白かった
皮肉な感じで描かれてるの良い

映画を観たあと、気持ちが引っ張られた
街中は賑やかで派手で近未来的で
騒がしく浮かれている
自分だけ置いてけぼりのような気がして少し鬱陶しい

異国の地でも、自分だけの空間でも、人といても1人でもさみしいと感じる瞬間がある
その機微な感情を捉えて伝えようと思ったきっかけはなんなんだろう

生活感は無いが、散らかっているホテルの部屋に1人で閉じ込められているスカーレット・ヨハンソンが美しかった
ホテルの肌なじみの無いシーツが恋しくなった
さな

さな