netflix本日配信終了。ヒトラーの半生を詰め込んだ140分。ナチスの繁栄と墜落がよくサマリされている。理屈じゃなくて熱狂。普通の人がやったら血管破裂で倒れそうなくらいの熱血スピーチ。その卓越した人身掌握術、巧みな印象操作。ヒトラーの頭の中だけにあった新世界、新人類の育成、完璧なるアーリア人の銅像はさすがに身震いする。なぜ彼が世界を恐怖に陥れた反ユダヤ主義と生存圏征服(レーベンスラウム)へと突き進んだのか。ユダヤ人に対する強迫観念はどこから来たのかがよくわかる。
非人道的システムと恐怖で国民を支配し、人々に権利を与えなかった。与えたのは幾何学模様の統制という悪魔的な魅力だった。国民に服従、規律と厳粛さを強いて、貧困や他国からの屈辱を忘れさせ、いかに政権を確立したのか。夜の集会に灯るナチスシンボルの邪悪な輝き、、、敵が多く、不安定な国家こそ神のように崇めるカリスマを求めるのかもしれない。敵が増えて世界から孤立するほどカリスマへの服従心は大きくなるんだと思う。今のロシアみたいに。てか、画家目指してたんだ、、
もはや民主主義国が少数派に転落した今、独裁政権がいかに暴走を生みやすいか学ぶべきことはたくさんあると思う。厳格に統治された独裁政権は早い段階から国民を条件付けし、全国民の生き方を完全にコントロールする。閉じ込められた攻撃性が迫害と征服で解き放たれる。ジェノサイドってこうやって生まれるんだなって怖くなる。。
