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東京ゴッドファーザーズのネのネタバレレビュー・内容・結末

東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

クリスマス映画と聞いてずっと気になっていた作品。
ホームレスがクリスマスの日に赤ちゃんを拾ったことで始まるもドタバタ劇。
伏線の微妙な回収のされなさや唐突すぎる設定など、90分にドタバタを押し込んでいる感は多少あるが、このぐらいザクザク進んでくれた方がテンポがいい。
それよりも気になってずっとのめり込めなかったのは、「結局血縁の家族がいいよね」に帰結するところだった。
ハナに限っては会う”親”がスナックのママだったが、ミユキに「ハナさんは本当の家族がいないじゃん!」と言われてしんみりすることからも、本当の親だとは思っていない。
ギン、ハナ、美由紀の関係性も「家族みたいなもん」と言いつつも、いずれ離れていく存在として描かれる。

血縁じゃない、と思っているキャラクターを登場させることで、監督の思う家族が血縁であることがより強固になっていた。反語みたい。


こんなふうに、いつも何か小骨が引っかかるような映画しか最近見られていない。それはわたしの喉があまりにも細かなってしまったのかもな、と思うとあまりに切ない。
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