実際にあった出来事を実写映画化した。
ドキュメンタリー映画の企画だったが、
ダニー・ボイル監督の提案でドラマへ。
主人公は登山家のアーロン・ラルストン。
この事故を自伝として小説化されました。
インテルのメカニカルエンジニアだった。
現在は登山家となって、
コロラドにある4200メートル超えの山、
すべてを冬期単独登頂。
これは当時誰も成し遂げてなかった偉業で、
実はスゴイ人なのです。
タイトルの127時間は、
アーロンが遭難した時間。
約5日間と7時間となる。
アーロンはキャニオニングの最中、
足元にあった岩が滑落してしまい、
一緒に落ちて右手を岩と壁に挟む。
水は残りわずか、
食料もほぼなく、
万能ツールのナイフは、
まったく役に立たない。
孤独なアーロン、
助けは望めない。
本編はほぼアーロン独りだけ。
峡谷に右手を挟まれた彼だけ。
演じているジェームズ・ブランコは、
アカデミー主演男優賞にノミネート。
ジェームズ・ブランコの演技力、
本作でたっぷりと堪能できます。
喜怒哀楽を投じる迫真の演技は、
最後まで目が離せないでしょう。
追い込まれるアーロンの精神状態を、
ジェームズ・ブランコはみせつける。
希望と絶望の狭間に立ったアーロン。
わずかな希望を探って生還を目指し、
迫る絶望にあの頃を思い出していく。
ただ、そこはダニー・ボイル監督。
どこまでもリアリティを追求する。
挟まれた右腕との決着はグロテスク。
耐性のない人はなかなか厳しいはず。
公開時に気分を悪くした人がいたり、
最悪は発作を起こす人もいたようだ。
人を選ぶ作品だろう。
生死をさまよう人間の心情。
本作は如実に表現している。
最後にアーロン本人と妻子が登場。
そこで見せる笑顔は印象的でした。
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