あきしげ

127時間のあきしげのレビュー・感想・評価

127時間(2010年製作の映画)
3.5
実際にあった出来事を実写映画化した。
ドキュメンタリー映画の企画だったが、
ダニー・ボイル監督の提案でドラマへ。

主人公は登山家のアーロン・ラルストン。
この事故を自伝として小説化されました。
インテルのメカニカルエンジニアだった。

現在は登山家となって、
コロラドにある4200メートル超えの山、
すべてを冬期単独登頂。
これは当時誰も成し遂げてなかった偉業で、
実はスゴイ人なのです。

タイトルの127時間は、
アーロンが遭難した時間。
約5日間と7時間となる。

アーロンはキャニオニングの最中、
足元にあった岩が滑落してしまい、
一緒に落ちて右手を岩と壁に挟む。

水は残りわずか、
食料もほぼなく、
万能ツールのナイフは、
まったく役に立たない。
孤独なアーロン、
助けは望めない。

本編はほぼアーロン独りだけ。
峡谷に右手を挟まれた彼だけ。

演じているジェームズ・ブランコは、
アカデミー主演男優賞にノミネート。

ジェームズ・ブランコの演技力、
本作でたっぷりと堪能できます。
喜怒哀楽を投じる迫真の演技は、
最後まで目が離せないでしょう。

追い込まれるアーロンの精神状態を、
ジェームズ・ブランコはみせつける。

希望と絶望の狭間に立ったアーロン。
わずかな希望を探って生還を目指し、
迫る絶望にあの頃を思い出していく。

ただ、そこはダニー・ボイル監督。
どこまでもリアリティを追求する。

挟まれた右腕との決着はグロテスク。
耐性のない人はなかなか厳しいはず。
公開時に気分を悪くした人がいたり、
最悪は発作を起こす人もいたようだ。

人を選ぶ作品だろう。

生死をさまよう人間の心情。
本作は如実に表現している。

最後にアーロン本人と妻子が登場。
そこで見せる笑顔は印象的でした。

RE-104