桔梗F

歓びを歌にのせての桔梗Fのレビュー・感想・評価

歓びを歌にのせて(2004年製作の映画)
4.8
スウェーデンの離村を舞台に音楽を通して人生の悲喜を描く感動ドラマ。

世界的に活躍する指揮者ダニエルは、過酷な公演スケジュールとプレッシャーから心臓病に倒れ第一線を退く。
孤独を抱え生まれ故郷へと戻った彼は、村の聖歌隊の指導を依頼される。 

よくあるコーラスもので、最後上手くいって万々歳映画ではありません。
ただ、設定の似た音楽映画…『コーラス』『ブラス!』『ミュージックオブハート』『天使にラブソングを』など多々、秀作、名作がありますが、本作もその仲間入りできる良質映画( ; ゜Д゜) 

では、本作と他の音楽映画との違いは?

主人公が故郷に戻りヘナチョコ聖歌隊を指導し、主人公も村人たちも生まれ変わって行く…までは王道展開です。

本作は聖歌メンバー1人1人が色々問題を抱えており、うまく行きかけると邪魔が入る。その多数のトラブルがストーリーに大きく関わり、音楽や周りの力でそれぞれ成長を。

音楽だけでなくヒューマンドラマとしての様相も強いです。
DVや不倫、嫉妬、いじめなどなど、それをユーモアあり、ときにシリアスに畳み掛けてくるので、出だしからまず飽きることはありません(*^^*)
レナ(フリーダ)との恋愛パートも「きょにう」ぽろりもあり(゜ロ゜)

ラストもハリウッド映画のように全てうまく行かず、序盤の伏線が回収されピンチに陥ります…
そして、奇跡のラスト5分。
たぶん泣きます(T_T)合唱を習いたくなるほど感動します( ;∀;)

もう1つの売りは、劇中とエンドロールで歌われる「ガブリエラの歌」

実際に歌手でもあるヘンリー演じるDVに苦しむ人妻ガブリエラのソロを聴くと…鳥肌総立ち( ; ゜Д゜)

言葉で表現できませんが、素晴らしい歌声( ;∀;)
こちらはYouTubeで「ガブリエラの歌」で検索すると聴けます♪
サントラ欲しくなるレベル。
ちなみに、サントラも DVDも買ってしまいました(*^^*)

ハリウッドのような予定調和ハッピーエンド映画でもなく、スウェーデンの自然美も素晴らしく、色々な方へお勧めできる良作です(^^)
桔梗F

桔梗F