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カイジ 人生逆転ゲームのtackyのレビュー・感想・評価

カイジ 人生逆転ゲーム(2009年製作の映画)
3.8
さすが本家、パクリの「イカゲーム」の数倍面白い。

前半のクライマックス「Eカード」をメインに持ってきて、ちゃんと地下労働の搾取も描いていて、とても良かったと思う。
人間の欲望の果ての無さ、それによって落ちていくサガを観せる手腕が素晴らしかった。

ただ、映像ではかなり綺麗にまとめてあり、原作の重苦しい雰囲気はかなり薄められていて、少し軽い印象だったのが不満である。

キャスト的にどうだったか。
藤原竜也は、最近ぐうたら役を頻繁にやっているが、何か真面目で熱い感じで、企業に入り込んだウィルスを駆除してくれそうで、何か「カイジ」には無理がある。
それを言うなら、天海祐希なんて華麗で煌びやかで、何処を探しても、街金の社長ぽいところなんて無かったし。

せめて、利根川の「土下座謝罪」は描いて欲しかった。でないと、一番エグい会長がただの頑固ジジイにしか見えないし、せっかくの佐藤慶の起用が意味が無かったと思う。

やはり映像では「ざわ‥ざわ‥」は描けないか。残念。
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