Eirain

007/ワールド・イズ・ノット・イナフのEirainのレビュー・感想・評価

3.4
「007」映画シリーズ第19作。

石油王のロバート・キングが何者かによって暗殺される。MI6は調査で、過去にキング卿の娘エレクトラを誘拐したテロリストのレナードが犯人だと睨む。復讐のため、レナードは次にエレクトラをターゲットにするのではないかと考えたMI6は、彼女を警護するため、ボンドを彼女の許に送るが――――。

前作で数段パワーアップした手に汗握るアクションシーンは健在だが、敵側の魅力がイマイチ。敵首級2人が依存し合うような関係で、"個"としての強い信念が感じられず、なにやら小物2人に振り回されているような感じ。ボンドが対峙する相手として役者不足感が否めない。ボンドガールのクリスマスも何とも影が薄い。個人的には、アクションシーンくらいしか楽しめなかった気がする。まあ、前々作『ゴールデンアイ』からお預けになっていた、ボンドカーのスティンガーミサイルをぶっ放してくれたので、良しとしましょう!

今作で、初登場から"Q"を演じ続けてきたデスモンド・リュウェリンが降板。撮影終了の6週間後に交通事故で亡くなり、本当に"帰らぬ人"となってしまう。本当に衝撃的な事件だった・・・。
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