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007/ワールド・イズ・ノット・イナフのbluetokyoのレビュー・感想・評価

3.5
アクションシーンというかスペクタクルシーンというか、より洗練され、スピード感、迫力が増してきている。悪役は、まったく強そうではないが、こめかみに銃弾を受けて不死身になったという謎な生理現象で、それはいいが、いままでのなかでも、もっともジェームズ・ボンドを苦しめた。さらに、なんといっても、悪役ボンドガールを演じているソフィー・マルソーが、すごくいい。難を言えば、どうせヌードになるわけではないなら、エロっぽいシーンはなくてもよかったのではと思えるところぐらいか。

簡単にあらすじ。
イギリス秘密情報部から盗まれた機密文書を、イギリスの石油会社社長のキングが300万ポンドの資金を提供して取り戻した。
ジェームズ・ボンドは、その300万ポンドを強奪。キングに返却。
機密文書は、ロシア原子力局の文書でテロリストの情報が含まれていた。


イギリス秘密情報部本部で、300万ポンドをキングに返却したが、紙幣に爆弾が仕掛けられていて、キングは爆殺されてしまった。

実は、キングの娘、エレクトラは誘拐事件に巻き込まれていて、まだ、犯人、レナードに拉致されたままだったのだ。

といっているうちに、エレクトラは、なぜか、自力で脱出した。ジェームズ・ボンドは、レナードによる報復の危険があるためエレクトラの護衛を任された。

ジェームズ・ボンドは、元KGBのズコフスキーのもとを訪ね、情報を収集。ところが、なぜか、エキストラも現れた。

不審に思ったジェームズ・ボンドは、キング社に潜入。どうも、レナードと繋がっているようだった。

さらに、旧ソ連の核弾頭基地とも関わっているようなので、ジェームズ・ボンドは、核弾頭基地に潜入。なんと、そこには、レナードがいて、核弾頭を盗み出すところだった。
で、レナードは、核弾頭を盗み、核弾頭基地は爆破。ジェームズ・ボンドは、なんとか脱出した。

ここらへんで、ジェームズ・ボンドは、エレクトラは被害者ではなく、レナードとグルなのでは、と疑い始める。

ジェームズ・ボンドは、再び、ズコフスキーのもとを訪れ、なんで、このあいだ、エレクトラが来たんだ、おまえ、なんか、隠していないかと問い詰めた。
すると、ズコフスキーは白状した。実は、怪しいブツを輸送するとき、ロシア海軍の原子力潜水艦に頼んでいるのだが、エレクトラは、その取引に来たのだ、ということだ。
と、そこまで知ったところで、レナード一味が襲撃してきた。ジェームズ・ボンドは、捕まり、イスタンブールのアジトに連行された。

イスタンブールのアジトには、なぜか、エレクトラがいた。
エレクトラが、レナードに誘拐されたとき、イギリス秘密情報部とキングは、身代金を支払わず、レナードの殺害に動いた。冒頭の300万ポンドは、その身代金だったのだ。
エレクトラは、そのことで恨みを持ち、レナードと組むことにしたわけだ。

ロシア海軍の原子力潜水艦の炉心に、盗んだ核弾頭のプルトニウムを入れ、メルトダウンさせる。そうすれば、ボスポラス海峡は通行不能になり、キング社の石油パイプラインだけとなり、利益を独占できる、という計画だったのだ。

ジェームズ・ボンドは、エレクトラを射殺。すぐに、原子力潜水艦へ。ちょうど、レナードが、乗り込んだところだった。
ジェームズ・ボンドは、死闘のすえ、レナードを殺害する。

最後の死闘、レナードが優勢になるが、ジェームズ・ボンドは、エレクトラは射殺した、と言う。エレクトラを愛していたレナードは動揺し、ジェームズ・ボンドに倒されるのだ。
エレクトラ役のソフィー・マルソーが、とにかく、素晴らしい。悪役というのもよかった。
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