チャトボール

アラバマ物語のチャトボールのレビュー・感想・評価

アラバマ物語(1962年製作の映画)
3.9
1962年アメリカ映画。日本は翌63年公開。同じ年にアラビアのロレンス、大脱走、鳥、天国と地獄などが公開。

人種差別が残るアメリカ南部で白人の娘に暴行した容疑をかけられた黒人トムの弁護を担当した弁護士アティカス。その子どもたちの目線から描かれる。
裁判の中で、差別や偏見があり公正な判断はできていないところがやるせない。

原作者のハーパー・リーの自伝的小説「ものまね鳥を殺すのは」を公民権運動真っ只中に映画化。弁護士アティカスの娘がリー、となりの小さな男の子は、「冷血」のカポーティーがモデル。

主演は「ローマの休日」のグレゴリー・ペック。製作は、後に「大統領の陰謀」を監督するアラン・J・パクラ。音楽は、「荒野の七人」「大脱走」のエルマー・バーンスタイン。
隣人のブー役は、今作が映画初出演、後に「ゴッド・ファーザー」のトム・ヘイゲンを演じるロバート・デュバル。