タマル

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズのタマルのレビュー・感想・評価

5.0
こういうと歳がバレるけど、ちゃんと子供だった頃に見たクレしん映画。しかも一番初めに見たクレしん映画だったりする。
確かテレビでやってたのを偶然録画して見たんだったと思う。
いたく感動してジャスティスロボからラストのアレまでの流れを何度もVHSで巻き戻して見てた。

「第二、第三の封印が解けるぅ!?
まさかっ!!」

自分でもビックリするぐらい記憶に残ってて、そうとう好きだったのを思い出す。
ただ、援軍に来たガンマンが『荒野の七人』パロディだったのは流石に今回気づいたけど。
初めて本作を観たのちの何年間かは、リアルタイムで劇場にクレしん映画を観に行ってたんだけど、『キンポコ』前にはリタイアしてしまってましたね。


NO PLANの曲。友達と帰り道で歌ってたな。
今聞くと、引くほど歌が下手で、多分当時見に来てた「大人のお友達」は相当イラついたと思う。私も今だったらムカつく。
でも、子供の頃はスッと歌詞が入って来てたんだよな。

「夢は叶ってくものだけど
叶わなくても夢は夢さ」
「下げたくない頭下げて頑張ってるんだけどなぁ
未だに宿題山積みで大人だって大変」

この歌詞に子供だった頃の方が共感できるんだから、いやはや子供ってのも複雑にできてますな。

当時はそんな印象なかったんだけど、終わり方切ねえなー。
しんのすけの成長のためには彼女との出会いや心境の変化が必要になったわけだけど、そうなるとラストのあの展開になる必然性も生じてしまうのね。
んー、切ないね。
あと、作画すごい。
クレイジーボーイ水島のフェティシズムが全開になっていて見応えがある。映写機の作り込みとか、ニュルニュルスパスパ動く感じとか、あー水島監督って感じで。

まぁ、思い出補正含めてここは満点にさせてもらいますわ。実際、こういう子供向け映画は「いつ見たか」が評価を大きく左右するものだと思うので。
この評価が妥当かどうかはご自身の目で確かめて見てください。
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