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太陽はひとりぼっちのsnatchのレビュー・感想・評価

太陽はひとりぼっち(1962年製作の映画)
3.7
🇮🇹ミケランジェロ・アントニオーニ監督☜欲張りな名前!のミューズ✨モニカ・ヴィッティさんの訃報を知って、愛の不毛シリーズの一本を選んでみました👥

愛していないのか、結婚をしたくないのかと男に問われると、モニカは答える、わからない本当にわからないと…
…監督アントニオーニは長年のパートナーであるモニカさんにプロポーズしたが結婚をすることはなかったそうです🙄…

…愛の不毛ってなんだろう
愛って、二人の喜びも悲しみも憎しみも含めて実の詰まったイメージですかが、この映画で言う愛を不毛にしてしまうのは、彼女が相手からあたえられるだけでいるからような気がする。彼女から動かない限り彼女に抑えがたく愛したいと思う感情が生まれない限り、彼女は永遠に不毛な地、愛は生まれないなのかなと思いました。

モニカ・ヴィッティのハートがうまく動かなくなった感じと、時折見せる素の笑い顔との不均衡に惹かれ観ていました。
そして二人のすれ違い掠め合いの映像空気がよいなあ〜
🤩横断歩道と指指シーンはたまらない演出🤩
二人の美しい顔が重なるシーンで✨アラン・ドロン✨の方に焦点をカメラがあてる時は本当にこれが映画の途中だということを忘れ見惚れる🤤でも、翳りあるモニカに囚われてしまい、証券取引所で飛び回っていた若者アラン・ドロンの覇気がどんどんしぼんでいくのはホントに可哀想…😔

そして、核への不安が分かった時に一気に、ずっと彼女彼らを見ていたあの不気味なあの形の建物がよぎる。すると、繰り返された対象物がただの点だけのような…男と女はただの記号に見えてきてこの映画がずっと抱え込んでいた不穏なショットの連続にゾッとする、でも魅かれている自分もいました🎥音響も好き。

「赤い砂漠」か何かを観て若い自分にとっては謎の監督であったが、今観ると、この監督の尖り方がなんか新鮮!
他の作品も観てみよう👀
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