藤見実

襲われた幌馬車の藤見実のレビュー・感想・評価

襲われた幌馬車(1956年製作の映画)
3.7
父を亡くして幼くしてコマンチに育てられたリチャードウィドマークは、コマンチの妻と息子を無碍に殺された恨みから保安官とその兄弟に復讐して捕まる、捕まったところで幌馬車隊と遭遇し、幌馬車隊はアパッチに襲われる。ウィドマークと水浴びにこっそり出かけていた若者たちは助かるが、彼らの中にはウィドマークを信用しない者もいる。そこから白人たちの信用を取り付けつつ、アパッチの襲撃をかわして彼らを助ける…最後は裁判で雄弁に白人支配の傲慢さを説きつつキリスト教的理念に訴える…
Dance with Wolves的な先住民からの白人問い直し映画。シネスコの画面に映る雄大な自然(グランドキャニオン…?わからん)と、崖やランドスケープをうまく利用した演出がきっとスクリーンでみたら美しいのだろうと思う。ウィドマークの不規則な動きに、ウィドマークに惚れた女同様見入っていれば映画は気がつくと終わっている、と言った感じで悪くない。出てくる登場人物の群像劇もなかなか上手い。みんなかなり顔で演技をする。
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