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キラーコンドームのCHEBUNBUNのレビュー・感想・評価

キラーコンドーム(1996年製作の映画)
2.5
【忘れ難きクリスマスイブ】
これから語ることは映画の感想というよりも私の怪奇体験ですので要注意。

最近TSUTAYA渋谷店でVHS漁りに精を出している。そんな中、私の目に留まった作品がこの『キラーコンドーム』だった。『エイリアン』のキャラクター造形を手がけたH・R・ギーガーがキラーコンドームのデザインをしたということで有名なおバカドイツ映画だ。

クリスマスイブ、リア充達が暴れている中、私は本作を観た。実にくだらない。ラブホテルで、お客さんのライトセーバーがコンドームに捕食される。主人公もボールを捕食される。そこから物語が始まるのだが、無駄にフィルムノワール、ハードボイルドを真剣にやっている。だからバカ映画として振り切れず、消化不良気味に物語が進む。

これはタイトル以上に酷いぞとゲラゲラ笑いながら観ていたら、ピンポン玄関の音が鳴った。こんな遅くに玄関ピンポンするなんて出たらロクなことないと思い居留守を使おうとするものの、笑い声が外に漏れたらしく何度もピンポン音を鳴らすので仕方なしに玄関を開けた。

今話題のNHK契約マンだった。私は普段ほとんど家にいないので、中々契約できていなかったのだが、まさかのクリスマスイブ、よりによって『キラーコンドーム』を爆音上映している時に来たのだ!

「今、何をご覧になっていたのですか?」

彼は私の心を抉ってきた。もちろん、契約した。『キラーコンドーム』自体つまらない映画だったが、一生忘れることのできぬ作品となった。2017年私のブルークリスマスが爆誕した。

そんな『キラーコンドーム』はTSUTAYA渋谷店にあるので、良かったら借りてみて下さい。
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