ポーランド映画の巨匠アンジェイ・ワイダ監督の初長編映画です。
ナチスドイツ占領下のポーランドを舞台にレジスタンスに加わることになる青年を描いた作品です。
占領から自由になるために戦う事になる物語は、今のウクライナ状況にも近いものがあり、普遍的に考えさせられるテーマがあります。
またワイダ監督のキャリアのスタートとなるオープニングシーンが圧巻です。
タイトルに長回しで舞台となる街を見せていくのですが、ネオリアリズモや溝口健二監督の長回しを思わせる尋常ではない演出力をみせます。
デビュー作から巨匠の風格すら漂っています。
ユーモアのあるシーンもあり、占領下の中での青春劇でもあるところがより普遍的な映画になっていますね。