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ドラえもん のび太とロボット王国(キングダム)の0000のレビュー・感想・評価

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久しぶりに観たけどこれはテーマが異種の共存みたいな感じで、しっかりうまく描けてるのでかなり感動したし何回か泣けた。現在のほうがより共感できるテーマかも。
『鉄人兵団』をかなり引き継いでるし、ラスボスの声を『ブリキの迷宮』のナポちゃん森山周一郎再起用というのも敢えてだろうし、それでいてテーマ的にその先に進んでて、意義ある作品になってる。
最後あそこまでストレートに「ママー」で締めるのも意外と新しくてうまい締めだし、肉親としてのママがいないドラえもんと玉子ママのやりとりも入れて全方位配慮できてるのも偉い(しかもそここそが全体のテーマの象徴になってるってのもうまい。のび太しずかスネ夫ジャイアンの「ママー」「かあちゃーん」がメインで描かれながら、ドラえもんと玉子の関係こそがポコやジャンヌやマリアたちの関係の反復になってるという)。
ダークだしドラ映画ならではの世界観的な楽しさが比較的少ないので、子供には魅力が薄く感じられそうだけど……(その点はF先生のうまさが際立つ)。
『ジョンカーター』とか『マイティソーバトルロイヤル』みたいな、あと『スターウォーズジェダイの復讐』のランコアのくだりや『スターウォーズエピソード2』のアリーナのシーンみたいな、異星の闘技場というSFジャンル展開も最高だけど、一戦だけだったのが勿体ない。
でまさかのクライマックス『アルマゲドン』引用。
総じてF先生原作じゃない作品は、意外とこぢんまり終わっちゃうことが多いので、それもF先生がいかにすごいかを物語る……。
新山千春の声の感じがかなりよくて、普通に実写映画で演技してるときよりいい。
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