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ホテル・ルワンダのlemmonのレビュー・感想・評価

ホテル・ルワンダ(2004年製作の映画)
4.5
過去メモ記録。


始まって間もなくホアキンフェニックスの台詞によって自身打ちのめされる。
「世界中が知ったとしても怖いねといってディナーをとる」。

この映画に対してというよりこの事件に関して…そうじゃないか…
世界各国で起きている虐殺事件などの無残な出来事というか…出てくる言葉が自分自身、言い訳っぽい言葉しか思いつかん。
何も出来ない自分…とか馬鹿馬鹿しい言葉しか思いつかん。

ホテルの支配人ポールは別に1268人を助けようなんざ思っていなくて、その場にいて人間らしい行動をとっていた。彼にとってもう一方の選択肢が「現実から逃げ出す」以外に無く、「家族」…これだけを思って、父親として、夫として行動してた。敬礼。

映画になると変にヒーロー像が…とか陳腐な事はこの映画にはさらさらなく、恐ろしいくらいにリアルに1994年に起こった事件を見つめさせられた。
当時小学生だった自分はこの事件のことは頭には無かった。
この映画を見たいと思ったのも、ドンチードル、ソフィーオコネドのトレイラーの演技だけで圧倒されたから…。
とにかく、見てよかった!知ってよかった。

チードル、オコネド含め演技が良かった…というか、伝わるものは体全体から全身全霊を込められていたんだと思う。

チードルが妻であるオコネドに絶対に言いたくないことを言う。絶句した。
愛している人に、、、どれだけツラいのだろうか…。想像もつかない。

隙間隙間にある子供たちの笑顔。
死が目の前にせまっているかもしれない時に夫婦でロマンティックにお酒を飲み交わす…ものすごく美しかった。



当時、本作を上映するために尽力した人達がいる。その行動もまた凄いなと思った記憶がある。
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