M………、O……T……、H…E……、R…。
人間は強くなければ生きては行けない、優しくなければ愛することも愛されることもない。
産まれながらにして小児麻痺により左足しか動かない〝クリスティ〟と、彼を支える家族の半生を描いた自伝的映画。
個人的にはこの手の内容は敬遠気味にしまいがちだが、様々な人物像を深みのある演技で魅了する〝ダニエル・デイ=ルイス〟だから見ない訳にはいかず期待通りの熱演。
この映画の良い所は肉体的不自由な主人を悲劇的に描くのではなく、生命の力強さと暖かさを基軸に未来性をポジティブ描いている事に好感が持てる。
左足一本だろうが五体満足だろうが、人間としての存在価値は肉体で決まるものではない。
と言うより人間は歳を積み重ねれば、いずれ誰もが肉体的不自由さを感じる事になる。
その時人間は決して一人では生きていけない事を改めて知り、肉体の大切さ命の価値を知る事になるだろう。
左足の指に挟んだ白いチョークで初めて書いた言葉は〝クリスティ〟の一番の理解者と成る..★,