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幸福の黄色いハンカチのgenarowlandsのレビュー・感想・評価

幸福の黄色いハンカチ(1977年製作の映画)
4.2
連投すみません。
何度観ても目頭が熱くなるあのシーン。結末がわかっていても、幸せを見届けたくなる。山田洋次監督が描く日本の風情と木訥な高倉健さんがベストマッチしたロードムービー。

公開された年に夕張炭鉱が閉山されていました。山田洋次監督はご当地の産業や暮らしを描いていて、フィクションであっても、その町に根差した人々の生活が見えてくるからいいですね。

出所して高倉健さんが最初に食べるカツ丼と醤油ラーメンとビール。驚くほど美味しそうに食べています。あまりに美味しそうだから、調べてみたら、このシーンのために2日ほど絶食していたそう。役者魂ですね。

自宅に近づくにつれ、黄色いものが画に入ってくる。タンポポ、車線、安全管理の旗、歌手の服等々、素敵な演出だなあと思いました。

てっきり山田洋次監督のオリジナル脚本だと思っていたら、アメリカのピート・ハミルの小説が原作でした。
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