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トーチソング・トリロジーのnozomiのレビュー・感想・評価

トーチソング・トリロジー(1988年製作の映画)
4.2

主人公アーノルド(ハーヴェイ・ファイアスタイン)は、ニューヨーク・ブルックリンに住むゲイの男性。

彼は毎晩派手な化粧とドレスを着て、ゲイバーでトーチソング(失恋や片思いを歌った歌)を歌い生活していた。

そんなアーノルドの半生をトリロジー(三部作)に渡って描いたドラマ映画。

主人公アーノルド役のファイアスタインが自身の人生をもとに戯曲を執筆し、舞台には主演として出演している。1988年に映画化された作品。

同性愛者として差別を受ける立場でありながらも、家族との葛藤や苦悩、大切な人を失った悲しさも全て受け入れて、強く誇り高く生きていくアーノルドの姿に、涙無しには観れない作品でした。

大切な人を亡くした傷は消え去ることはないけれど、それでいい。その痛みさえ抱えて生きていく。

そんなアーノルドの決意が読み取れるラストシーンが特に印象的。アーノルドが大事そうに抱えるアランとの写真がまた良くて、号泣してしまいました…。

たとえ周囲に理解されなくても、一生懸命に生きている人の人生は美しく、素晴らしいもの。そんな大切なことを教えてくれる映画でした。
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