昭和っ子

秘密の森の、その向こうの昭和っ子のネタバレレビュー・内容・結末

秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

宗教画の天使が絵から抜け出して来た様なかわいい少女たち。田舎の家、森と湖がきれいで良い感じ。でも、ここで育ったお母さんは、あまりここが好きでないと言って、片付けも半ばで出ていってしまう。少女とお父さんを残して。優しいけど身体が弱く、若い頃から歩くときに杖が手放せないおばあちゃん。手術を受けなければ自分も病気になってしまうと、幼いながら、入院を控えて不安になっている子供の頃のお母さん。彼らには一番の支えとなるべきお父さんがいない。それに比べて今の娘には「帰りたくない」と言えば待ってくれるお父さんがいる。『燃ゆる女の肖像』では、男性は全然出る幕も無かったのに、今作ではそのへんがちょっと意外だったが、支えて理解してくれる存在に男女も齢も関係ないのですね。不安な気持ちを一緒に遊んで紛らわせてくれる存在もいて、お母さんはきっと大丈夫!
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