職場でリメイク作である
『テキサス・チェーンソー』
の話題が出た為、
原典である本作を初鑑賞。
個人的にスラッシャー・ホラー映画
では、一番好きかもしれない。
物語としては、
5人組の若者達が殺人一家の敷地に
足を踏み入れて襲われていく
シンプルな内容となっている。
直接的なグロテスク描写ではなく、
生理的な嫌悪感や緊張感から恐怖を
感じるホラー映画で良かったと思う。
序盤から不穏な雰囲気を醸し出し、
中盤以降にその狂気に直面していく過程
が丁寧に描かれていると感じた。
本作のヒロインを演じた
マリリン・バーンズは、
本作で一生分の叫び声を
上げているのではないだろうか。
ラストの狂喜染みた叫びは凄いと思った。
強いて気になる点を挙げるなら、
ヒロインとレザーフェイスの逃走劇は、
どこか間抜けに見えてしまう部分だった。
古典ホラーの傑作であり、
チェーンソーの音と共に迫る
レザーフェイスとその家族には、
恐怖と共にある種の芸術性も感じられる
濃厚な84分間だった。