ジャイロ

悪魔のいけにえのジャイロのレビュー・感想・評価

悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)
3.6
消える死体の2本目はこちら

原題『ザ・テキサス・チェーンソー・マサカー』

邦題『悪魔のいけにえ』

この邦題つけた人、いい仕事した。センスを感じる。

でも死体が消えるって聞いたから観たんだけど、なんだか方向性が違う気もしなくもない。

おかしい

死体が無い

確かにこの手で殺したハズなのに…

的なサスペンスをね、求めてるんですよホントは。でもそんなのもう出尽くした感はあるので、もうこの際、悪魔だろうがコメディだろうが手を出していこうと思います。


①死体の消し方に趣向を凝らしているか
消えたのは死体というか遺体。◯の中へ消えたってことで合ってる?BBQとかソーセージとか、とにかく気持ちが悪くなります。吐き気を催す邪悪。暫く焼き肉食べれそうにない(でもすき焼きは食べたい…)

[0.5]


②背景
この映画、芸術性が高く評価されて、マスターフィルムがMoMAに永久保存されているんだとか。ほんとに!?大丈夫?MoMA?

とにもかくにもレザーフェイスの鬼ごっこがやばい

チェーンソー振り回しながら結構な速度で追いかけてくる

絶叫しながら逃げ惑う女優さんは、ホントに殺されると思ったんだとか

というのも、レザーフェイスを演じたガンナー・ハンセンは、撮影中、他の俳優から隔離されていたんだそうな。理由はもちろん突然現れたレザーフェイスにびっくりして欲しかったから。リアリティですね。リアリティを求める姿勢は評価できます。

しかし、サリーを演じたマリリン・バーンズの話はいただけない。血の出る小道具のナイフの不調と、早く撮影を終わらせたいスタッフによって、マリリン・バーンズの指は実際に切られたんだそうな。サリーの口を塞ぐ際に使用された雑巾も、その辺にあったものをそのまま利用したんだとか…

正気か!?

やりすぎです

彼女、ほんとに絶叫してましたからね

あれ、ぜったい演技じゃない

[0.8]


③意外性
殺しを楽しむ趣味は無いと言い放った直後に殺しを楽しむ支離滅裂さ。そういう意味では意外性はあったと言えるでしょう(一人、画面に向かってツッコミを入れてました)。

あとは、なんと言ってもレザーフェイスの登場シーン。いきなり来るんだもんなあ。びっくりした。

痙攣がこえええええ…

((( ;゚Д゚)))

『黒い家』的な怖さがありました。びっくりには事欠かないこの映画、一番びっくりしたのは指をすするシーンです

生きてんのかーい!!!

すかさずツッコミ入れましたね(一人で)

[0.7]


④美しさ
一つ目は墓地のアレ。オープニングからじっくりと気持ち悪いの見せつけられるから、これはなかなかの造形です。低予算ながら監督のこだわりが見てとれる。

二つ目はおじいちゃん。その仕組みはよく分かりませんが、気持ち悪さはNo.1です。

三つ目は骨骨ファーニチャー。あと悪趣味もたいがいにしといた方がいい椅子など、ほんと気持ち悪いなあ

四つ目はチェーンソーダンスですね。これは気持ち悪さを越え、もはや美しくすらあるのではないだろうか。すげーなー。なんかもういろいろとすげえ

[0.6]


下手なBGMを入れるより、何もない方がリアリティーありますね。生理的な気持ち悪さは、かなりのものです。