さみわん

悪魔のいけにえのさみわんのレビュー・感想・評価

悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)
3.9
この映画の派生作品(片田舎に若者達がハッピードライブしてたら地元民の忘れられない歓迎を受けるやつ)である、ウルフ・クリークを観て、ブームの元祖をまた観たくなり "そーやー!テキサス行こう" と再鑑賞。やっぱり怖いね!でも、ホラー好きを語るなら避けられない一本です。

★痛い、グロい、容赦無い映画。現在ではこれよりエグい表現もあるが公開当時は公開禁止の国もあったくらい。ホラーの苦手な方は注意。ホラー好きの方もある程度耐性がついてからがよいかも。

★ネタバレ感想★

繰り返しになるが、数多くのスラッシャー映画が作られるきっかけとなった金字塔作品。

自由を謳歌する、個性分けがしっかりした若者達が、寄ったガソリンスタンドで不穏な体験をして、田舎の家を訪問し、思わぬ歓迎を受け、それを辞退しようと奮闘するという話。本作観てなくても、その映画観たことあるかも?と思うくらいTHE・王道ですよね。

本作が一番怖いのは、"わからない!"という事。レザーフェイス登場シーンがまず怖い。玄関開けたらすぐに掴まれてフックに吊るされる。ご飯?お風呂?は聞いた事あってもフック?は無いよね。私は屠殺場を取材した事あるので、あのフックは現実味があり特に怖い。完全に家畜、肉の塊と同列扱いだよね。そしてこの一連の流れが、犠牲になる若者達はもちろん、観てるこちら側にも前フリが無しなのが怖い。公開当時は観客も阿鼻叫喚になったと思う。

今回再鑑賞となったがやはり震え上がった。こんな家族ぐるみの歓迎はご遠慮願いたいものだ。けどその歓迎が忘れられず、また戻ってきちゃうんだなぁ。罪なホラーだね。

あと忘れちゃならない事として、この映画がダン・オノバンが"エイリアン"を作るきっかけになったという事。エイリアンシリーズの大ファンの私にはとってその点でも大事な作品。
さみわん

さみわん