あきしげ

悪魔のいけにえのあきしげのレビュー・感想・評価

悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)
3.5
この一家は本当にヤバイ。

良かった点。

・個性の強い一家の面々
・主人公の熱量ある絶叫
・カメラワークの上手さ

悪かった点。

・低予算なので地味な展開
・主人公の仲間があっさり

実はオリジナル版を観た事がなかった。
なぜかリメイク版の方で満足していた。
だが、ついにオリジナル版を鑑賞した。

本作はきちんと一家の個性を主張している。
レザーフェイス一辺倒の作品ではないです。
あくまで一家が物語の中心に居座っている。
そこでレザーフェイスが存在を主張します。
やはり、一番見た目のインパクトが強烈だ。

そこにヒッチハイカーの狂気がある。
車に乗った瞬間から漂う危険な香り。
何をするか分からない危険なヤツだ。

一見して常識人に見える老人。
実は一家のコックという正体。
焼いているのはもちろん人肉。
味はもしかすると絶品だろう。

最後に登場するグランパ。
出オチ要員でも強烈です。
血を飲む時の反応は危険。

そんな一家の中にいる食材。
主人公はずっと叫んでいる。
全力疾走しながら叫びます。
もの凄い肺活量だと言える。
喉は大丈夫なのかと心配に。
それぐらい叫んでいました。

本作は低予算でも工夫している。
特にカメラワークは非常に秀逸。
主人公の瞳をアップにする場面。
これはかなり印象敵な場面です。
そこに真の恐怖を演出している。
トビー・フーパー監督の上手さ。

個人的にもっとグロシーンが欲しかった。
乾いた大地に舞い散る臓物が欲しかった。
予算の都合上地味なグロシーンになった。

それはそれで静かなる不気味さを演出している。
ここからレザーフェイスの一家が暴れ回ります。

続編も観ているようで観てない感じ。
是非とも観ていかないといけません。
あきしげ

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