にゃんこむ

君が踊る、夏のにゃんこむのレビュー・感想・評価

君が踊る、夏(2010年製作の映画)
3.3
腎臓にできる腫瘍の中でも悪性のMRTKに罹患した少女。小児がんの一種で発病から5年を越えて生きた報告例は今まで無かった。闘病5年目の夏、よさこいを踊った少女の実話を元に企画・制作された作品。

先日イベントでほにやのよさこいを見たのですが、よさこいに関する映画って無いのかな~と調べてみたらこの作品がヒットしました。
最近は気になった題材があったらとりあえず映画を探すことが癖になっています。

〇新平はカメラマンになることを夢見て東京に出てきて、超有名若手カメラマンのアシスタントになるも自分の才能は開花せず、くすぶっていた。ある日、母が入院したという知らせを受け、地元の高知に帰ってきた。そこで、元恋人の妹であるさくらが難病に冒され闘病生活を送っていることを知る。さくらはよさいこいを踊っていた新平の大ファンで、自分もよさこいを踊りたいと切実に願っており……。

どの程度事実でどの程度フィクションなのか調べてもよくわかりませんでしたが、「小児ガンと戦いながらよさこいを踊った少女がいる」という事以外は創作なのかなぁと思いました。

このお話の主役は闘病中のさくらちゃんではなく、カメラマン志望の新平です。地元で農家を営む父親は頑固で新平の夢を素直に応援することはせず、父音喧嘩別れのような形で夢を追い東京に出てきたものの、パッとしない日々。地元に帰ってきて、元恋人の頼みでよさこいチームを再結成して踊りを練習し本番に挑もうというところで、今度は東京から連絡が入り……。
自分を犠牲にして仲間や絆を優先するストーリーはとても邦画的だと思いました。あのあとの新平は幸せになって欲しい……。

ラストのよさこい踊りは圧巻の一言でした。
全員の息がぴったりと合っていて、衣装の切り替えや鳴子意外にも小道具を巧みに使い飽きさせない。マスゲーム的な面白さがある所がいいですね。
一度でいいから本場の祭りで観てみたい。
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