映画漬廃人伊波興一

パームビーチ・ストーリーの映画漬廃人伊波興一のレビュー・感想・評価

パームビーチ・ストーリー(1942年製作の映画)
4.0
映画という揺り籠に安らぎながら乱行する傍若無人ぶり

プレストン・スタージェス
『パームビーチ・ストーリー』

ただひたすら自らの(ご都合)を押し出して、繰り返す。

この無償さこそがプレストン・スタージェスの本懐ではなかろうか。
だから私たちは、この映画作家への顕彰を憚らない。

そもそも自分が初めて監督するに於いて(兼任する脚本料は1ドルで構わない)と宣言したほどのスタージェスです。

まさに映画という揺り籠に安らぎながら傍若無人な乱行をしてみせる決意の表明だったのです。