映画漬廃人伊波興一さんの映画レビュー・感想・評価

映画漬廃人伊波興一

映画漬廃人伊波興一

yahoo映画にもグダグダ感想を記してます。

神戸市北区在住

映画(716)
ドラマ(0)

GONIN(1995年製作の映画)

4.0

特別な条件が揃えば、新宿の夜のとばりは、行きずりの出会いをあっという間に一蓮托生に変えてしまう
石井隆「GONIN」

常に物情騒然たる危険を孕んだ石井ワールドの住人たちですが
ヤクザから返せるメドの
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ミリオンダラー・ベイビー(2004年製作の映画)

4.6

公開から13年。6度めの鑑賞を終えた師走の今、ハリウッド教義の戒律を破ったイーストウッドのように、みだりに口にすべきではない本作について言葉を発してみたくなる誘惑にかられます。
クリント・イーストウッ
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野菊の墓(1981年製作の映画)

4.2

「映画を観る」という振舞いにはそれなりの(戦略)が必要である。その事実を知って初めて世評などと無縁の位置で映画と自由に向き合えるのだ。
澤井信一郎「野菊の墓」

例えば1950年代にマーロン・ブランド
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川の流れに草は青々(1982年製作の映画)

4.3

ギター片手に小学校に赴任してくる青年教師。彼が流す調べが川の流れと呼応すれば台北の東北に位置するのどかな田舎町が往年のフランス映画のような舞台となる奇跡(マジック)
候 考賢『川の流れに草は青々』
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火まつり(1985年製作の映画)

3.9

群居を好む鳥獣たちは、その気配を鎮め、樹の上で木の実をむしり取っている猿さえも姿を消す。それが山の神を精力の対象とする男の猛々しさ。
柳町光男「火まつり」

こんな秋の夜長さえページをめくるのが億劫に
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2/デュオ(1997年製作の映画)

4.1

二度と戻っては来ない、と思っていた同棲していた恋人が気が付けば玄関の入り口に立っている。
ただそれだけのことなのに野心的な犯罪映画でも観ていたような錯覚に陥る物騒な映画。
それが諏訪敦彦「2/デュオ」
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浪人街 RONINGAI(1990年製作の映画)

3.2

ろくでなしとは甘く見たな
黒木和雄 「浪人街」

何はともあれ観音長屋のようなこの浪人街ではどうにかこうにか生きていける。

己の反吐にまみれて大道に寝転ぶような酔漢・原田芳雄も、荒肝を拉ぐ勇敢さなど
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汚れた血(1986年製作の映画)

4.1

渇望しながらも疾走する。
レオス・カラックス「汚れた血」

例えば(映画)を・・
突風が吹くたびに丘の上、崖っぷちギリギリのところで揺れる岩に見立てます。
そんな危険なものに普通なら近づいてならぬ筈だ
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天使のはらわた 赤い教室(1979年製作の映画)

4.3

戒めを破ったような孤独な男と非運を背負うために生まれてきたような黒髪の女との間に次々と花咲く妖しい蓮の如し

曽根中生「天使のはらわた 赤い教室」

その男・村木哲郎が固唾をのんで見守ろうと、ボンと音
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袋小路(1965年製作の映画)

3.1

「袋小路」はロマン・ポランスキーが罪の代償という不気味な波を全身で受け止めようとしていた覚悟を感じる貴重な一遍です。

映画も長い間観続けていれば、物置の片隅で埃を被っていて突然、出番が訪れた骨董品の
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ビジランテ(2017年製作の映画)

3.8

兄弟であることの最後の繋がりであるはずの宅地。

何とか実らそうと必死に耕したのだが、
結局は何も実らぬまま晩秋を迎える不毛の地。
残されたのは一片の骨と夥しく流れる血糊。
久々に我が身を顧みました。
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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

5.0

まだ、この思いを言葉にするには時間がかかります。
ですがひとつだけ自信をもって断言できること。
2018年、最大の収穫。
この言葉に何の誇張もございません。
それがわが国の映画であることに興奮を抑えき
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徳川いれずみ師 責め地獄(1969年製作の映画)

4.2

石井輝男「徳川いれずみ師 責め地獄」は殺気を孕むほどの酩酊と混迷の中で彷徨っていようと、その異臭と死の模様でたちまち身がすくんでしまいそうな映画です。。

誰しもが一度や二度、経験されたに違いない。
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最低。(2017年製作の映画)

4.3

何かが欠けていることで補い合う女たちの静かな連帯 
瀬々敬久「最低。」

主人公3人が関わるAV女優というもの。
「あんなこと」「へんなこと」などというセリフから(職業蔑視)などという世論の過剰反応を
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エルネスト(2017年製作の映画)

3.9

玄人の誇りに満ちた阪本順治「エルネスト もう一人のゲバラ」の挑発にのせられて

阪本順治が南米を舞台に映画を撮り始めたという報せを聞いたとき、
どれだけワクワクしたことか。

その思いをまずは先回りし
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無言歌(2010年製作の映画)

4.0

(祈り)を軽々と超えた(無)への渇望 ワン・ビン王兵「無言歌」

行き着く先は確実に(死)しか存在しないのに、まだ死ねないでいる晩秋の蟷螂たち。
皆が、あるいは右派と本気で戦う事を潔しとした者でさえ、
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揺れる大地(1948年製作の映画)

3.9

ルキノ・ヴィスコンティという名のふたつの船 「揺れる大地」

ヴィスコンティと言えば何故かふたりの船頭に手招きされているイメージが浮かびます。
そのどちらの船に招かれるかによってヴィスコンティが(純粋
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希望のかなた(2017年製作の映画)

4.3

どんな好物でも外食ばかりじゃ身が持たない。多少、嗜好から外れようとも手料理なら毎日、飽きずに食える。それがカウリスマキの味と言えると思うのです。
アキ・カウリスマキ「希望のかなた」

約20年前、テレ
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アウトレイジ 最終章(2017年製作の映画)

4.5

泣けてきます。
出てきた瞬間、撃ち殺されてもイイからこんな映画に出演したい。役者志願だった若い頃を思い出させてくれます。
北野武「アウトレイジ 最終章」

二度目です。
今回は何の慈悲も受けずに一瞬で
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タイム・トゥ・ラン(2015年製作の映画)

3.0

ロバート・デ・ニーロの名を知ろうともロバート・デ・ニーロが何者なのかを知るために今一度、映画という一本道に残した彼の足あとを辿ってみたくなります。
スコット・マン「タイム・トゥ・ラン」

80年代の私
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フラワーズ・オブ・シャンハイ(1998年製作の映画)

4.0

清朝末期の上海。
遊郭室内の装飾品・そして官僚たちと遊女の悲喜こもごもの愛憎で完成された映画という名の万華鏡
候考賢『フラワーズ・オブ・シャンハイ』

原作が清末の花街の世相を描いた白話(口語体)モノ
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罪の手ざわり(2013年製作の映画)

3.1

方向感覚が喪失されたような現代中国の都市生活
ジャ・ジャンクー
『罪の手ざわり』

90年代はじめ、候考賢と書いてホウ・シャオシェン、
張芸謀と書いてチャン・イーモウ、
陳凱歌と書いてチェン・カイコー
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仁義の墓場(1975年製作の映画)

5.0


彼・特有の気圧変化と、やくざ世界に生きる者なら必ず備えている高い温度との落差による衝動の嵐は30年ぶりに観直して止んでおりませんでした。

渡哲也演じる主人公・石川力夫の存在そのものが死んで当たり前
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デスプルーフ in グラインドハウス(2007年製作の映画)

4.8

映画が大衆娯楽でも前衛芸術でもなくなり、いずれは消える(ぬかるみ)のような存在であったとしてもタランティーノは躊躇うことなく突っ込んできそうな勢いですね。

クエンティン・タランティーノ「デス・プルー
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お引越し(1993年製作の映画)

5.0

相米慎二「お引越し」は京都鴨川を、少女と女という谷間の窪地からこんこんと湧き出して出来上がったような美しい泉と化する。

1993年の三本軸ともいうべき日本映画
崔洋一「月はどっちに出ている」北野武「
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ドイツ零年(1948年製作の映画)

5.0

資金も愛情も展望も何もかもが不足する廃墟の町にひっそりと、確実に訪れる朝の悲劇 ロベルト・ロッセリーニ「ドイツ零年」

キャバレー女給の姉。
いつまでも立ち直れない元ナチ党員の息子へいらだつ老父。
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火星の女 /夢野久作の少女地獄(1977年製作の映画)

4.0

いかなる情欲の煩悩も跳ね返すような艶やかな黒髪の魅力
小沼勝『夢野久作の少女地獄』

数年前『火星の女』と原作のエピソードタイトルがパッケージに冠されDVDリリースされた時、それまで埋没されていたと思
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動脈列島(1975年製作の映画)

4.1

2年後に五輪を控えた今、こんなピカレスクを楽しんでみよう 増村保造『動脈列島』


例えば10年近く放り出され、もはや大根ひとつ切れそうにない刃でも強い毒を含んだもので研げばこびり付いた錆など簡単に
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曽根崎心中(1978年製作の映画)

4.4

洗い髪のまま夕涼みをする男女に込められた蠱惑(こわく)にも似た一途な眼差し
増村保造「曽根崎心中」

おそらくは寡黙さと誤解されかねない表現の簡素さ故か、あるいは近松(心中もの)という記号性故か、現代
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HYSTERIC(2000年製作の映画)

4.3

瀬々敬久の「HYSTERIC」はどんな冷たい河川を遡り、湖を渡っても冷えることのない熱風のような映画です。

まだ世慣れぬ千原ジュニアと小島聖が疾走すると、世慣れた熱風が却って勢いづくように画面全体の
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黒い下着の女 雷魚(1997年製作の映画)

4.6

これほどの(原始的な緊張)はどの国の映画史を細かく紐解いても、簡単に見つけられるものではありません。
瀬々敬久「黒い下着の女 雷魚」

椎間板ヘルニアと慢性膵炎を抱えながら不倫相手を探す人妻 佐倉萌
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友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

4.9

カスピ海近辺の空気で浄化され、ひとりの少年のひたむきさで適度な湿り気が加わり、観る者すべてに(ときめき)を与える奇跡の映画です。
アッバス・キアロスタミ「友だちのうちはどこ?」

本作で一気に有名にな
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カップルズ(1996年製作の映画)

4.2

エドワード・ヤンの『カップルズ』は、まさに火薬だけの炸裂を力頼みにして嵐の中に飛びだしていく散弾のような映画です。


その死後から10年以上経とうとも狙いは違わずに、ぶす、ぶす、という音と共に私たち
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ロング・グッドバイ(1973年製作の映画)

4.1

いかなる法則の類にも頼らずに回り続ける孤立した自転軸 
ロバート・アルトマン「ロング・グッドバイ」

ある周期で繰り返し観たくなる映画というもの。
それが出来上がった作品が傑作であるか、否か、とか
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大統領の理髪師(2004年製作の映画)

4.4

イム・チャンサンの「大統領の理髪師」には
めまいと息切れに往生しながら、やっとの思いで片丘を登りつめた者だけが見下ろす事が出来る、淡い展望というのがあります。

例えばいくら人並み以上に努力しても人並
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大人は判ってくれない(1959年製作の映画)

4.2

大地がいくら揺れようが、観られた(時代)という揺れに波長を合わせていくように、微動だにしない映画もあります。 フランソワ・トリュフォー「大人は判ってくれない」


ある大病に見舞われた28年ほど前のち
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