ぱっつぁん

別離のぱっつぁんのレビュー・感想・評価

別離(2011年製作の映画)
4.0
些細な問題や小さな嘘、それを守るための頑固さが積み重なり、話がどんどんややこしくなり、みんなが不幸になるお話。登場人物が誰も妥協せず、それぞれ悪いところや原因があるのだが、誰が一番悪いともいえず、どことなく気まずさを感じさせるのがこの映画の上手いところ。板挟みになって翻弄される娘が一番可愛そう。こんな環境で育ったら、価値観が混乱して性格がねじ曲がってしまうこと間違いなしである。
あとすごいのが、俳優たちの迫真の演技。本当に夫婦喧嘩に居合わせたかのような、気まずい感覚になる。
登場人物たちは、どれもそんなに悪いことはしていない。平和で安定した家庭が、いかに難しい理想か。
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