ぱっつぁん

ボーダレス ぼくの船の国境線/ゼロ地帯の子どもたちのぱっつぁんのレビュー・感想・評価

4.0
舞台はイランとイラクの国境地帯。言葉の異なるイランの少年と、侵入してきたイラクの子供が最初はお互い懐疑的になりながらも邂逅する。後半はこれまたペルシャ語もアラビア語も話せない意外なキャラが加わる。戦争が続くこの場所で、国境とか言葉とか民族って何やねん、みたいなことを多くを語らず考えさせる映画。というのも、ここで起こっていることは主人公の少年の視点だけから写し出され、詳細な説明も背景も一切ないのに、扱っているテーマはとても広くて大きいのがこの映画のすごいところ。
それにしても、主人公の少年の演技力が神。何から何まで自然体で、微妙な感情表現も完璧である。字幕なしで見ることをオススメする。
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