【1956年キネマ旬報日本映画ベストテン 第3位】
1955年に行われた京都大学の木原均博士を隊長とする学術探検隊一行による学術調査に密着したドキュメンタリー。基本劇映画のみを対象にする当時のキネ旬ベストテンに堂々の3位で選ばれたが、題材の地味さ故かDVD化されていない。
この年のベストテン、この作品だけ観る術がないな…と思っていたらレンタルVHSにあった!見つけて即申請しました。Kプラスさんありがとう。
極めて学術的な記録映画で、てっきり白黒だと思っていたらカラー映画だった。
パキスタンのカラチから氷河が有名なカラコルムへ。植物班と人類学班それぞれの発見を映し出す。
劇的な展開が特にあるわけではなく、今観る意義はそこまで感じられない。研究、特に文化人類学は常に前進していくものだからね。
しかしこの当時の新発見をカラーで記録した、そしてそれが高く評価された、その意味でこの作品の意義は十分あるのではないだろうか。