こしょう

極私的エロス 恋歌1974のこしょうのレビュー・感想・評価

極私的エロス 恋歌1974(1974年製作の映画)
4.0
キャラの濃い登場人物、監督・元恋人・現恋人の不思議な関係性、衝撃の自力出産、独特のコミューン形成が次々と映し出される。
監督曰く、この映画は元恋人に「私の出産シーンを映画にしてほしい」とまだ妊娠もしていないのに頼まれたことから作ったとのこと。(映画の冒頭ではこの映画を作った理由として別の理由が出るのであるが)
ウーマンリブの活動家でもあったという元恋人は、かなりのキャラクターであり、こうした人物を中心に据えることでドキュメンタリーとしての強度が生まれているのだろう。
しかし、現恋人がいながら元恋人を撮りに沖縄に行き、元恋人の米軍人との関係に?涙したりハメ撮りをしたりする監督もかなりのものだなぁ、と思う。
そんなことを思っていると、ピンボケながら映し出される自力出産に完全にやられる。産んだ後の元恋人の表情は素晴らしいものがある。
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