極私的エロス 恋歌1974の作品情報・感想・評価

極私的エロス 恋歌19741974年製作の映画)

製作国:

上映時間:110分

ジャンル:

3.7

監督

「極私的エロス 恋歌1974」に投稿された感想・評価

至極私的観点においてだが、これを傑作と言わずにいる事はあまりに苦しい。

返還前後の沖縄が舞台となる映画といえば大島渚監督の「夏の妹」だが、「極私的エロス〜」におけるその情景はモノクロだからかドキュメントだからか随分と生々しい。
海・山ではなく、街の中のアパート等で気の荒い者同士の言い合い、かと思うと仲直りしたり愛し合い衝動の行為をしたり、ブラックソウルで踊り荒れ狂う者達、おさげ二つ結びの小林佐智子はマイク持つ手を震わせながら言い合いしその後悲しむ、カメラ持つ原監督はそれらを見て「こりゃなかなかええシーンや」と思いながら収めていく。

東京に戻った彼ら彼女らは、より「生きていく」という事に自覚的になっていく。
そして彼ら彼女らなりに「効率的なシステム」を恐れる事なく、試した。
生きる事だけで精一杯なのかも知れないが、それでも自己表現を忘れる事はなかった。産む側も産まれる側もその前後と比べると数の多い傍若無人な世代層であり、原監督も相当に大胆なものをカメラに収める事が出来た。
武田美由紀だけでなく小林佐智子も産んだ。共同生活の様子を拝見しながら、なるほどこうもポンポンと子供が産まれていたのだなぁ、世代人口多いはすだわと1972年生まれの僕も思ったのだった。
まだ観た事なくて、ここまで面白い邦画があった事に驚く。
Hiros

Hirosの感想・評価

3.7

このレビューはネタバレを含みます

口と音がズレ過ぎ。
タケダミユキの破壊力がハンパない。
偶然ピンボケとなったらしい出産シーンはなかなかエグい。
くそブスにしか見えなかったタケダミユキが出産後は少しマシに見えた。
小林の出産、泣かない赤ちゃんのグッタリした姿は本当にハラハラした。
能町みね子とのコメンタリーも面白かった。
kazco

kazcoの感想・評価

3.8
原監督の元恋人である武田美由紀という女性の存在感にブチ抜かれた映画。

映画序盤の沖縄での撮影では、武田美由紀の口の悪さと現地の人の方言交じりの掛け合いが部分部分でしか聞き取れず、途中で挟まれるテロップと原監督のナレーションで状況を把握するしかなかった。
映画後半は武田美由紀と原監督の現恋人である小林佐智子の出産シーンが映像体験として凄まじく、ピンボケで且つ白黒でこれだけの映像を映画として残せたのはこの時代だからできたことなんだろう。
dita

ditaの感想・評価

3.5
@シアターセブン  
終わって十三大橋を歩きながら彼女を表現する単語をずっと考えていて、フェミニストとか強い女性とか奔放とか情熱的とかどれもしっくりこなくて、結局この人はものすごく人間なんやなと。ため息が出るほど美しいショットもいくつか。
(まぁでも朝の11時から観るのはなかなかアレなやつやった)
GvwpzjxU01

GvwpzjxU01の感想・評価

3.5
原一男さん本人と同じ空間で観賞したぜ。観賞直後、強いショック。観賞後、ちゃんと調べたら「原. .一男さん...」
女の人って強いつよいつよいつよい
完全無欠、地獄のドキュメンタリー
まじもんの出産シーンで吐いちゃうよ☆
ゆきゆきて、神軍とは似て非なる戦慄
ドキュメンタリー映画の深淵を見た
つまんないとかじゃないけど、2度と見れないわ多分
落合光

落合光の感想・評価

4.7
フェミニズム映画と言ったら違うかも知れないが、この女性がひたすら消費される社会にアンチとして必要な映画。ブラッケージのWindow Water Baby Movingのような内容で自然分娩のシーンは日本人だからより生々しくて近い。
o

oの感想・評価

3.4
エグいドキュメンタリー。
エロスといってもいやらしさ0、哲学的なエロス(人間が神に近づこうとする愛の努力)ですね。
監督がフェミニストで元カノの武田美由紀を追った作品。冒頭、映画を撮ることで彼女とのつながりを保ちたかったとかナレーションしてる時点でヤバイ監督だと思った。
ピークは「自力出産」。長回し、モロでの出産シーン。勇気出して見ましょう。

ぶっきらぼうながら、思ったように根本的な女としての生き方を模索する姿ががっちり映される。

「挑戦的なガキじゃなきゃだめだよ」
印象的でした。他にも衝撃を受けるシーン、セリフたくさん。
見る人を選ぶので、スコアは低め。
ゆきゆきて〜からの衝撃冷めやらぬまま鑑賞…監督の元恋人から出産シーンを撮ってほしいと頼まれるところからスタートする。そこに至るまでの、赤裸々に記録された彼女の行動。もう頭で考えるなんてことしない、感じるままに動く。整理できないままに、言葉を発するしどんどん感情的になるし理解できないことも多々wwとにかくストレートで熱量がすごい。カメラ越しに見てるのに目の前にいるような感覚になった。見終わって、彼女だったからこのテーマで作品は成立したんだなぁ、と思った。70年代当時の沖縄、アメリカ人と娼婦とソウルミュージックがぐちゃぐちゃに合わさったあの土埃がするような雑多な空気を味わうことができて満足。特典にあった、能町みね子さんと原監督の対談も充実してた。少し疑問だった部分を解説してくれて作品を整理できるのでセットで見ることをオススメします!
私みたいなドキュメンタリー初心者が、初めて踏み入れる作品が原一男さんなの、完全に間違ってると思うんですよね、、


正直、めちゃめちゃ面白かった。ほんとうに圧倒されてしまった。
ドキュメンタリーすごいよ。情念とか安心とか不安とか怒りとかあらゆる感情をダイレクトにぶつけられる感じ。もう生々しくてたまらなかったよ。
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