名優同士の共演。
これ、期待値が高まってしまった故に、残念。
ケビンコスナー版の「ロビンフッド」のラストシーンにリチャード王として先輩コネリーが登場、というのがあまりにもカッコよかったので、コネリー版のロビンフッドもさぞやカッコいいんだろう、と期待してしまったのがいかんかった。
こっちの作品のモチーフは、老いさらばえたロビンの死ぬまでの過程を描く、「ロビンフッドの死」をベースにしている。
そのため、溌剌としたロビンフッドではなく、みすぼらしいし老いてボロボロな、なんとも惨めったらしいロビンフッドなのだ。
相手役のマリアンも気の強さこそそのままのキャラクターだが、尼さんになって屈折した性格になっている。
そんな二人を見たくない。
しかもこれがなかなか退屈なのだ。
さしたる山場もなく、死にゆくのみ。
何故これを映画にしたかったのだろう。