せびたん

トライアングルのせびたんのレビュー・感想・評価

トライアングル(2009年製作の映画)
4.3
やばい。おもしろい!
鑑賞済の相互フォロワーの方々が、みなさん絶賛しておられるわけですね。

ネタバレなしで私に書けることはこれだけです(↓)

サリーかわいいな。めちゃタイプ。
サリーがいっぱいとかめちゃテンションあがるんだけど。あそこは名シーン!

ええ…
私は今、鑑賞済の方々からドン引きされるの覚悟で自分を貫きました…笑
リアルでは口がさけても言えないことを言えて気分がいいです。(↑▽↑)

以下はネタバレです。
とりあえず2回観ました。なんとなく納得いきました。サリーちゃんのとこだけ、たまに観たいです。








「全員死んだら次が来る」というジェスの推測が正しいとして、その全員の中にジェスは含まれてるのかを考えてみました。

もしジェスが含まれてないなら、客船にジェスが同時に3人いることは簡単に説明できるけど、永遠ループの1回目と2回目に何が起こったかまったく分からなくなります。なのでいくらなんでもこれはないな、と。

ではもしジェスが含まれてるなら、海に落ちたときジェスには死亡判定が出たことになりますので、ジェスは海岸に打ち上げられてから生き返ったことになります(描写的にはそういうふうにも見える。まあ…元々もう生きてないんだけど)。このタイミングで、タイムリープしたんでしょうね。あるいは海に落ちてタイムリープしたので死亡判定が出たんでしょうか。どっちでもいいか。これは。

だとしたらループの始まり(1回目のループ?)からジェスはすでに3人船内にいたことになりますから、客船内の出来事はループにみえるけどそうじゃなく(ミスリードってやつ?)、あそこでのジェスはただ最初から決められた3つの役割を順番にこなしていただけだったのかもしれません。

というのもウィキによりますと、客船の名称の由来であるアイオロスと呼ばれる神話上の人物は3人いるみたいなんです。そして船内の通路のポスターによって、劇場での上演が告知されていた演劇のタイトルは「アイオロス」なんですが、これはその3人のアイオロスのうち特定の誰かを描く劇ではないんじゃないかと。
これってつまり3人のジェスによる殺し合いのことを「アイオロス」と呼んでいるんじゃないでしょうか?
あるいは3人のジェスによって客船内で繰り広げられる一連の出来事について?

つまりジェスは基本のループ(家→事故現場→船)を無限に繰返していて、そのループの中に客船内の出来事(ループに見えるけどループではない3人のジェスによる「アイオロス」)があるのかなと。

そうしますと作品のタイトルであり、作品内のヨットの名称でもあるトライアングルは、ジェスが3人いるからトライアングルとか、自宅・事故現場・客船でトライアングルとか、そういうことなのかなって思いました。主要登場人物も男女それぞれ3人ずつでしたし。そういうの全部含めてトライアングル?

作品内ではシシューポスについても語られていて、彼は死神を騙してこの世に居座った罰として永遠ループさせられてるわけです。カミュのエッセイかなんかで有名な神様ですよね、この人。

ジェスもタクシーの運転手(死神)に戻ってくるって嘘ついてヨットに乗ったわけですが、たったそれだけのことでシシューポスみたいな永遠ループは罪が重すぎるわ。ないわそれ。ジェスはちょっとダメなコみたいだから他にもなんかやらかしたんか?ていうのはちょっと思いました。
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