Jun

戦艦ポチョムキンのJunのレビュー・感想・評価

戦艦ポチョムキン(1925年製作の映画)
3.6
端的に言ってこれは革命の映画だ。制作された時代背景も色濃く反映されており、メッセージ性が強い。モノクロ映像からでも鮮烈な情報が読み取れ、中でも蛆虫の湧いた肉を食べるよう船員たちが強要されるシーンは強烈だ。

最も印象に残った場面としては、やはり「オデッサの階段の虐殺」が挙げられる。この場面にオマージュを捧げた作品としてブライアン・デ・パルマ監督が手掛けた『アンタッチャブル』の乳母車のシーンが有名だけれど、両者を見比べてみてもモンタージュ技法の確立が映像編集に寄与した効果が理解される。映画史や映像技法を紐解く上で外せない作品だ。
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