マリリン

戦艦ポチョムキンのマリリンのレビュー・感想・評価

戦艦ポチョムキン(1925年製作の映画)
4.5
【ロシア感満載!】
平昌オリンピックで金メダルを獲得したザキトワ選手の「帝王万歳!」感溢れる音楽が新鮮で印象的だったため、『戦艦ポチョムキン』の音楽もザキトワ選手が使用していた音楽とかなり似ている感じがした。もちろん、映画の方が最初なので、ザキトワ選手はロシアをアピールするために使用したのかもしれない(ロシアとしての出場ではなかったし)。
この手の音楽を聴くと、ロシア魂とは無縁の私でさえ行進したくなるというか、「何か新しいことを自分の手で切り開くんだ!」という革命心が芽生えてしまう。
白黒映画の白!黒!という強いコントラストが立ち上がる市民の覚悟を強調している。やはり見所は、「オデッサの階段」でしょう。戦艦ポチョムキンを見に集まった市民に向かって、軍が銃を発砲。火の粉のように散る市民は一気にオデッサの階段を駆け下りゆく(どんだけ長い階段なんだよ〜)。女子供にも容赦なく、撃たれた母は赤ん坊が乗った乳母車を離してしまい、乳母車は階段を降っていき…ん?どこかでこのシーン見覚えが…『アンタッチャブル』パクったな(笑)。断然、『戦艦ポチョムキン』の方が切迫感があって素晴らしいのでありました。
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