えり

白い恐怖のえりのレビュー・感想・評価

白い恐怖(1945年製作の映画)
4.0
ヒッチコック作品での斬新な設定と実験的な仕掛けのある映像は毎回ワクワクしながら見ています。特に3、40年代の彼の作品はその傾向が強い気がしてお気に入りです。

今作も精神分析を題材にした当時では斬新だったであろう設定で、今見ても楽しめます。物語が二転三転していきますが、内容は難しくなく、簡単に追う事が出来ます。そして、なんといっても物語のキーとなる夢の映像。サルバドール・ダリが制作協力したとあって、まさに動くダリの絵!美しくて幻想的な映像でテンション爆上がりました 笑

ローマの休日の7年前の作品。若かりしグレゴリー・ペックは30歳(撮影時は20代?)とは思えぬダンディさ。主人公の精神分析医が一目惚れし、正体不明の男にも関わらず盲目的に入れ込むのも納得のイケメン。でも女医の妄信的とも言える入れ込み方は少し痛々しさすら感じました。

余談ですが、グレゴリー・ペックは190cmの長身だったとか。今作で彼がそんなに大きく見えなかったのですが、相手役のバーグマンも175cmと長身だったからなんですね。
えり

えり