スローモーション男

自転車泥棒のスローモーション男のレビュー・感想・評価

自転車泥棒(1948年製作の映画)
4.8
 戦後間もないイタリアで仕事を貰えた男が家族のために働くが、仕事用の自転車を盗まれてしまう。そこから自転車を取り返しに息子とローマ中を回るが…

黒澤明の「酔いどれ天使」や「のら犬」にちかいテイストで、イタリアのネオレアリズムを描いた傑作で当時の貧しい人々の生活を描く。
誰も優しくしてくれないし、助けてくれない。世の中の理不尽さが主人公に襲いかかる。主人公のラストシーンもやっぱりと思ってしまいます。

すこしの希望を見せてくれましたが、それでも辛いし苦しい物語です。