DVD化されず劇場のみでの上映を貫く伝説の映画を鑑賞。
60年代に撮られたとしか思えない味のある映像。これが2002年の撮影と知ってびっくりした。もうこの時代にこれを撮ったということだけでメッセージ。
内容は丹波篠山の原風景を舞台に、元気すぎる子供たちが暴れ回っている。動物を捕らえて飼ったり子供同士の抗争があったりと、今の子供たちには見られない光景。それをこうしてフィルムに収められたことに大きな意味を感じられる。
舞台は昭和10年。100年も経ってないのに、遥か昔のように見えてしまう。失いつつある自然と子供たちのエネルギー。大切にすべきだ。
女の子のお爺さんの葛藤や苦悩を掘り下げて欲しかったが、後は自分で考えろという事だろうか。先にも書いたとおり全てがメッセージな映画なので、あらゆる景色やシチュエーション、会話にいちいち考える余白すら感じられる。
もう20年も前の作品なので観る機会は少ないかもしれないが、チャンスがあれば是非!!