肉鹿

火垂るの墓の肉鹿のレビュー・感想・評価

火垂るの墓(1988年製作の映画)
4.4
昭和20年9月21日夜、僕は死んだ———太平洋戦争末期、ふたりで生きていくことを選んだ兄妹の姿を描いた高畑勲監督作品。

結末を知ってると冒頭からずっと泣けて困った😭
もう、ふたりがいっしょにいる姿だけで泣けてくるんだ。
感動させたくて作ってるわけじゃないのがはっきりわかるから余計に涙止まらない。

空のドロップ缶に水入れて残り香を感じながら飲むシーンとか、、もう、たまらない😭

それに大人になってから見ると、これがふたりの回想として語られてる物語なのに気付けてかなり深いメッセージ性があることに驚きます。
ラストの大きく変わった街を見続けるふたりの姿は感慨深いものがありました。

あとハエとウジの描写を逃げずに描き切ったこともすごくて、あるとなしじゃリアリティが大違い!こういう冷徹で容赦ないとこが高畑監督大好き🥰

見ると重苦しい気持ちになってとても辛いけど、この気持ちこそが戦争なんだとおもう。
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