MasahideYoshida

火垂るの墓のMasahideYoshidaのレビュー・感想・評価

火垂るの墓(1988年製作の映画)
4.0
1988年公開
監督 : 高畑勲
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第二次世界大戦下の日本で、二人の兄妹が必死に、しかし明るく楽しく生きようとするお話。

どんなに国とか社会とか、大きな枠組みで大きな出来事が起ころうと、一人の人の生活は歴然とそこに存在し続けるという物語。そしてその生活がいかに、右も左もわからないまま、簡単にその大きな渦ありきの力学で軽んじられるか。だからこそ、自分が大事に思うものを深く大事に思い、それにかかわる「大きな枠組み」を人任せにせずしっかり見ていかないとならないか。いろいろ考えさせられる。でもまあ、子供には酷ですよねそんなこと言ったって。ドロップを毎日、おいしく食べられるような、そんな世界をどうやったら保てるか。

改めてのレビュー。