ゴン吉

リオ・ロボのゴン吉のレビュー・感想・評価

リオ・ロボ(1970年製作の映画)
4.0
ハワード・ホークス監督とジョン・ウェインがコンビを組んだ西部劇四部作の四作目。
ジョン・ウェイン主演、ホルヘ・リベロが共演、ジェニファー・オニールがヒロインを演じる。 

南北戦争の末期、北軍の金塊輸送列車が南軍に襲われた。
北軍の司令官マクナリー大佐(ジョン・ウェイン)は、南軍のコルドナ大尉(ホルヘ・リベロ)とその部下タスカロラを捕虜にする一方で、北軍兵士の中に、南軍へ情報を売った内通者がいると推測して犯人を探そうとする。
戦後、マクナリー大佐は釈放されたコルドナ大尉と再会するが、そこに悪徳保安官により仲間を殺された女性シャスタ(ジェニファー・オニール)が助けを求めてやってくる。
彼女が被害に遭ったのは、リオ・ロボという町で、そこにはタスカロラが牧場を営んでおり、マクナリー大佐が探している内通者がいる可能性もあることから、マクナリー大佐とコルドナ大尉はシャスタと共に、悪徳保安官が牛耳るリオ・ロボに潜入するが……

「赤い河」「リオ・ブラボー」「エル・ドラド」と並び、ホークス監督がジョン・ウェイン主催で製作した傑作西部劇四部作の四作目にして遺作。
南北戦争時代は敵であった元北軍と元南軍の将校が協力して悪党と戦う痛快西部劇。
昨日の敵は今日の友という構図が清々しい。
初老の元北軍将校と若い元南軍将校、そして若くて美しいが気の強い女性の組み合わせが面白い。
寒い荒野での野宿の際に、若い女性が暖を求めて初老ならではのジョン・ウェインの寝床に入るなどちょっぴり気の利いた逸話も楽しめる。
”comfortable !" 
スズメバチの巣を使った列車強盗の手口や忍者のように葉っぱを筒状に丸めてシュノーケルにして水中を進む手段も興味深い。
勿論、クライマックスは派手な銃撃戦を満喫できます。
"Please don't say comfortable !"

2022.5 NHK BSP で鑑賞(字幕: 嶋田美樹)
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