mare

愛の奇跡/ア・チャイルド・イズ・ウェイティングのmareのレビュー・感想・評価

4.0
大半の者が社会という籠の中で閉じ込められ、規範に則り"普通に過ごしていく"術をボーダーラインとして生きていく中、そんな枠組みこそが、生まれついた人間の在り方を縛っている。これは非常にカサヴェテスのインディペンデント精神と繋がるものがある気もするが、当の本人はなかなか不本意の作品らしい。子を愛することが普遍的で健全とされる中、時に憎んでしまったりすることもあるだろうし、その辛さ苦しみは子だけの問題ではなくなり大人への責任問題としてのしかかる。何が最善なのか、手探りでそれらに向き合っていくしかなく、教育というものに何が正しいというゴールはないのだと思わされる。
mare

mare