原作からよく練られたプロット（容疑者xの愛+石神と湯川の友情+丁寧に構築されたトリックとその種明かし）×演者の迫真の演技×どんな伏線も取り零さない演出から構成された、あまりにも秀逸な実写化
一度ネタを知っている上で観ても全く違う見方ができ、更に演技や演出を堪能できるという最高に美味しい構造
愛という変数が作り出したトリックを暴いてしまった先で、真実を取るのか友情を取るのかという葛藤が渦巻く中盤、
その選択の先でトリックが崩れた絶望なのか相手も真実を知って応えてくれた喜びなのか、愛が獣のような咆哮という形で発現するラストシーンはあまりにも衝撃的
テレビシリーズの“いつもの湯川先生”を知っているからこそ、回想シーンも含めてどれだけかけがえのない友情を湯川が感じていたかを感じることもでき、
テレビシリーズとの連動という意味でもかなりクオリティが高いと思う
